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「働きアリ」のお父さんは考える。

夜空を見上げて「働きアリ」のお父さんは考えた。

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働きアリのお父さん

「全く、あいつらはちっとも働かないじゃないか」

 

会社からの帰り道、今日のお父さんは機嫌が悪い。

空はもうすっかり暗くなっている。

お腹もすいた。

 

毎日定時で退社することを目標にしているお父さんであるが、この日会社を出たのは夜8時を過ぎていた。

 

原因は、仕事をしないメンバーたちの尻拭いである。

 

翌日のプレゼン資料が全くと言っていいほど出来ていなかったのだ。

確認を怠ったお父さんも悪いのだが、最終的に誰かがやってくれるであろうと思っている組織のメンバーにも腹が立った。

結局お父さんともう一名の部下で、ブルドーザーのごとく資料を作成し完成させたのだ。

 

「10名分の仕事を2名で完成させたよ」

 

お父さんは夜空の月を見上げてため息をついた。

 

その時、「二八の法則」という言葉がお父さんの脳裏をかすめた。

 

二八の法則

昔、何かで読んだよな。

働きアリは全て働いているわけではなく、2割の働きアリが巣のすべての仕事を行っている。

 

まさに現在のお父さんの部署ではないか。

だが、働く2割のアリを集めて集団を作ると、途端に8割は働かなくなるのだそうだ。

 

「働きアリ」と聞くと、集団で一丸となって猛烈に働いているイメージを抱かれるかも知れません。しかし、実際のところ一生懸命働いているのは全体の約2割にすぎないのです。これは経済学の世界では「働きアリの法則」もしくは「パレートの法則」とも呼ばれています。 

ちなみに、一生懸命働いている2割の働きアリが「全体の8割の食料を集めてくる」といいます。

ここで一つの疑問が湧いてきます。もし、一生懸命働いている2割のアリだけを集めると非常に効率の良い組織ができるのではないかと。夢のオールスターのような「最強のチーム」の誕生です。 

ところが、実際に一生懸命働いている2割のアリを集めてみると、いつの間にか同じように働くアリと働かないアリのグループに分かれて、その割合は「2:6:2」に落ち着くという実験結果があります。逆に「働かないアリ」だけを集めたグループを作ったとしても、同じ結果になるそうです。 

 

なるほどな。

 

企業だってそうかもな。

お父さんは妙に納得した。

 

でもさ

「世の中不公平じゃないか、働かない8割のアリに入ったほうが得だよな」

誰だって働かずに給料をもらえれば、それに越したことは無い。

ストレスだって溜まらない。

 

社会問題となっている、うつ病だって減るかもしれない。

 

パレートの法則(2:8の法則)とは、マーケティングにおいて「顧客全体のうち上位2割の優良顧客が、全体の売上の8割をあげている」という法則のこと。「20:80の法則」「パレート分布」「ニハチの法則」などとも呼ばれる。1897年にイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートにより提唱された。

「全体の2割の要素が、全体の8割の数値を生み出している」という法則。

 

まあ、金持ち数にも言えるのかな、と考えるお父さん。

世の中の平均貯蓄額、びっくりするほど高額じゃないか。

それは、一握りの大金持ちが平均値を上げているのだ。

これもパレートの法則に関係あるのだろうか。

 

組織に「働かないアリ」が必要なワケ 

組織の中に「働かないアリ」がいるのは、いかにも効率が悪いと思われがちですが、どうして上記のような結果になるのでしょうか? その謎について、北海道大学大学院の長谷川英祐准教授による研究グループが詳しく研究しています。 

長谷川准教授の研究グループは、まず「すべてのアリが一斉に働くとどうなるか?」コンピューターシミュレーションを使って解き明かしました。それによると、一時的に仕事の処理能力はアップしますが、同時に疲労も蓄積されるので、高い処理を維持することが困難となり、最終的には組織(コロニー)を存続できなくなることが判明しました。 

一方、「働かないアリ」のいる組織はどうでしょうか。一生懸命働いているアリが疲れて休んでいるとき、「働かないアリ」が代わりに働き始めるという現象が確認されました。つまり、「働かないアリ」が疲労したアリをカバーすることで、常に仕事の処理が一定の速度で行われることが分かりました。そして、むしろそのほうが組織が長続きすることが解明されたのです。 

「働きアリの法則」は私たちに大切なことを示唆しています。すなわち、組織とは効率だけを追求しても長続きしないものなのです。 

 

怠け者も必要ってことか。

俺が疲れたら、誰か変わってくれるのかな。

そう考えてまたため息をつくお父さん。

 

企業だって新陳代謝を繰り返している

でもな、企業は慈善団体ではないから社員全員に全力で働かせようとしてるよな。

この法則だと、そのような働きアリ100%を目指している企業経営はどのみち疲弊して破綻するってことになるぞ。

 

この法則、企業にも当てはまるのだろうか?

 

企業にも寿命というものがある。

役目を終わった企業は表舞台から姿を消して、また新しい企業が活動を開始する。

企業が長続きする必要はないのかもしれない。

 

結局、そんな企業で働き続ける「働きアリ」は疲弊するだけなのか?

人間界の「働きアリ」はひたすら働かなければならない運命なのかもな。

 

お父さんの憂鬱は続くのだった。

不器用な僕の人生「朝食編」 こんなに不器用な人間を僕は知らない

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僕は不器用だ。

手先だけではなく、生きる事全てにおいて不器用なのだ。

こんな不器用な人間を僕は知らない。

 

不器用な僕の一日はこうして始まる。

 

朝は早い。

家族で一番早く起きる。

 

朝、まず行うことはお湯を沸かしてコーヒーを入れることだ。

そして朝ごはんを食べる。

 

でも、不器用な僕にとってはこんな簡単な朝のルーティンが無事終了することはまずないのだ。

 

お湯は電気ポットで沸かす。

その際、コードをひっかけたり、ポットが置いてある台に乗っている他の物を落として大きな音を立てたりする。

お湯を沸かすという簡単な行為が何故スムーズに行かないのだろう。

一つのことに注意を払うと他のことがおろそかになってしまうのだろうか。

ここで早くも大きなため息が出てしまう。

 

次にコーヒーを入れる。

ドリップパックのコーヒーを愛飲しているのだが、ここでも不器用が上での問題が発生する。

ドリップパックのコーヒーの粉を盛大にぶちまけてしまうのだ。

最初の難関は、袋を取り出すとき。

次に控える難関は、ドリップパックのフィルター上部を切り取るとき。

そして、マグカップにセットするとき。

最後の難関はお湯を注ぐとき。

お湯が飛び散って熱い思いをすることは日常茶飯事なのだ。

 

全く問題なくコーヒーを無事入れ終わる事は・・・

まずない。

ひと月に何袋のドリップパックコーヒーを無駄にするのだろうか。

 

さらに難関は控えている。

コーヒー、ヨーグルト、パン、バナナを持って自室に移動。

その間、様々な障害物を越えて行かなければならないのである。

 

茶の間は我家のワンコ、チワワの遊び場である。

ぬいぐるみやおもちゃが散乱しているのだ。

朝、家族は起きてこないが我が家のワンコは起きてくる。

そして、あっという間におもちゃを散乱させるのだ。

 

それを踏んだり、逆に注意して避けるとコーヒーをこぼしたり。

おまけにワンコがじゃれついてきたら最悪である。

 

奥さんは、このような状況下でも普通に安全に行動しているのだ。

信じられないことである。

 

そして朝食。

ヨーグルトのパックを開けるときにはもちろん液体が飛び散る。

パンの袋を開けるとパンが転がり出る。

ワンコが喜ぶ。

 

やっとの思いで朝食を終え、マグカップやごみをキッチンに持って戻るときにも難題は待ち構えている。

この時も悪魔のようなワンコの妨害は続くし、ヨーグルトで汚れたスプーンは落とすし。

 

カップを水道で流すときは、勢いよく水を出しすぎてパジャマを濡らしてしまうことも度々である。

 

もうこの時点で、僕は一日のエネルギーの大半を消費してしまっているのだ。

 

こんな僕が人生を器用に乗り切れるわけが無い。

 

何事もなく朝の貴重な時間を過ごすことが出来る人に、その極意を伝授してもらいたいと真剣に思う僕なのだ。

 

不器用な僕の試練はこの後も延々と続くのだ。

超高齢化社会とロボットスーツ 【ショートショート・短編小説】

この前、「お父さんは何歳まで働き続けるのか」という記事を書きました。

その時にふと頭をよぎったことを、ショート・ショートとして書いてみました。

お読みいただければ。

www.enjoylife-masa.com

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「超高齢化社会とロボットスーツ」


僕の勤務する老人介護施設に入居していたマサ爺さんが、独り暮らしに戻ることになった。

自宅のマンションに戻るのだ。

もちろん、仕事も始める。


90歳になったマサ爺さんは、銀行ローンの審査をバスして30年ローンで最新のロボットスーツを購入したのだ。

これで寝たきりの生活ともお別れして、また若い頃のように体を動かせる。
もちろんすでに再就職も決まっている。

銀行が建設会社を紹介してくれたのだ。

マサ爺さんは自宅に戻ったらすぐに、建設現場で働くことになる。

重機の取り扱い経験豊富なマサ爺さんのことだから、新しい職場では重宝される事になるだろう。

 

マサ爺さんのようにロボットスーツを着用すれば、これから先30年以上も働ける老人は日本にとって、企業にとって貴重な存在なのだ。

肉体は最新のロボットスーツが100パーセントサポートしてくれる。

そう、まるで自分の体のように。

脳だけがしっかりしていれば問題ないのだ。

マサ爺さんは医学の進歩もあって、頭だけはしっかりしていた。

 

先ほどまでベッドで寝たきりの生活を送っていたマサ爺さんは、ロボットスーツを着装するなりシャキッと立ち上がった。

そして、ロボットスーツを通して、

「みんな世話になったな、これからも元気でな」

と明確な言葉を僕たちにかけてくれた。

先ほどまではモゴモゴと不明瞭で聞き取りにくい言葉しか発しなかったのに。

そして、僕や今まで介護してくれていた他の職員たちににっこりと微笑み、右手でVサインを出すと、颯爽と歩いて施設を後にした。

 

隣のベッドのアツシ爺さんは、よだれを流しながら羨ましそうに見ている。
アツシ爺さんは治療を続けても30年以内に認知症発症の可能性が高いという診断結果が出たため、ロボットスーツを購入するためのローン審査にパスしなかったのだ。

今日はユミ婆さんのローン審査だ。
ロボットスーツに身を包み、白衣をまとった銀行の契約医師がやってきて健康診断を行う。
医師は元の肉体は脳だけだ。
しかし、並外れてしっかりしている脳の持ち主だったため、60年ローンを組むことができたのだそうだ。
現在150歳、まだまだ第一線でバリバリ働くと豪語している。

街中にはロボットスーツに身を包んだお年寄りたちの姿をたくさん見かけるようになった。

皆元気に働いている。

 

医学の進歩で寿命が格段に延びた日本、人口減少と高齢化が一層進み、100歳を超えても働かなければならない事態に直面してしまった。

だが、脳さえ元気ならばロボットスーツを着用して若いころと同じように生活することができるのだ。

 

一昔前まで寿命と健康寿命に開きのあった時代は終わった。

老後をベッドで過ごすことも無くなりつつあるのだ。

今や人生200年時代。

それも寝たきりの生活とは無縁な200年になりつつある。

 

ヘルパーの僕は60歳、まだまだ人生の修行中。

多少腰が痛くなってきたが、会社が用意してくれるパワースーツで腰をサポートするだけで頑張っている。

 

一昔前は、定年70歳だったそうだが、70歳はいまでは若造になりつつある。

 

もう少し時代が進めば、認知症も完全に克服できるだろう。

今回、ローン審査に落ちたアツシ爺さんだって望みはある。

それに、30年ローンを組まなくても、いずれ程度の良い中古のロボットスーツも出回るはずだ。

 

僕たちは人口が5000万人を切り、しかも平均年齢が80歳を超える超高齢化社会に突入したこの日本をまだまだ国民として支えて行かなければらないのだ。

お父さんは遠距離通勤、これは日本人の特性だと思う

遠距離通勤

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お父さんは遠距離通勤

お父さんは遠距離通勤である。

朝6時に家を出て、8時過ぎに会社に到着する。

6時というと、冬の季節はまだ暗い。

 

移動距離約85キロ、時間にして2時間である。

 

遠距離通勤を始めて3年が経過した。

さすがに疲れる。

 

一つだけ恵まれている点があるとすれば、満員電車に乗る時間は10分程度だということだ。

大半は座席指定の高速バスで移動している。

 

外国人の目から見て、日本の通勤ラッシュは異様に映るらしい。

なぜあんなつらい思いをしてまで電車で通勤するのかと。

 

お父さんだってそう思う。

あの満員電車、10分もすると汗だくになってくる。

おそらく乗っている日本人全員が異様な通勤風景だと思っているのだろう。

でも、それしか通勤手段がないのである。

 

今では日本の通勤ラッシュを体験しに電車に乗る外国人も多いそうな。

不思議な時代である。


遠距離通勤は不幸なのか

お父さんの通勤時間は2時間である。

長い。

でも、首都圏に通勤するサラリーマンの半数以上は通勤時間に片道1時間以上を費やしている。

 

米世論調査会社ギャロップの調査によると、通勤時間が長い人ほど幸福度は低くなるそうだ。

 

そうすると、お父さんは最も不幸な人間になるのだろうか。

 

片道2時間ちょっと、ということは、週5日間の出勤で1日近くを通勤に費やすことになる。

1週間に1日を無駄に使っているということになるのだろうか?

 

お父さんは通勤に利用している高速バスに揺られながら考えた。

 

首都圏で、1時間満員電車に詰め込まれる通勤と、2時間でもほとんど満員電車に乗らない通勤とではどちらが良いか・・・

 

お父さんの今は、通勤中に本や新聞を読んだり、時にはパソコン作業(仕事ではありません)もできる。

少しは恵まれていると考えている。

 

距離的にはどうなのだろう。

85キロ。

車を使えば1時間とちょっとなのだ。

でも、その時間運転となるとかなりきつい。

車通勤は1週間でギブアップしてしまった。

 

ヨーロッパの通勤事情

数年前、まだ外資系企業に勤務していたころ、自家用車で成田空港までドイツ人を迎えに行ったことがある。

そしてひょんなことから通勤の話になった。

 

東関東自動車道を潮来インターに向かって運転しているときに、ドイツ人が言った。

「マサ、もっとスピードを出せ」

時速100キロで運転していたのに。

日本の高速道路の制限速度は100キロだと説明したらびっくりしていた。

 

彼はドイツでは車通勤をしている。

「自宅とドイツのオフィスは150キロ離れているが、1時間かからない」

 

さすがにアウトバーンの国である。

 

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ドイツのアウトバーンでワゴン車に乗り140キロで移動していた時には、何台もの車に抜かれたことを思い出した。

出迎えてくれたドイツ人の車(ベンツのツーシーターだった)で、180キロのスピードで宿から会社に移動した。

 

しかしながら、ヨーロッパでは通勤距離が60マイル(100キロ弱)を超えるとさすがに遠距離通勤と考えるようになるらしい。

 

ヨーロッパでは、Page Group の調査ではクルマでの通勤が66%、電車などの公共交通機関を利用しての通勤が34%となっています。その一方で、エコ意識の高いヨーロッパでは、自転車での通勤の人気が高くなっているようです。

国をあげて自転車による通勤を奨励しているのオランダでは、自転車購入のための補助金が支給され、道路には自転車専用レーンが整備されています。鉄道駅に大規模な無料駐輪場が設けられるなど、通勤をサポートする制度が充実しているようです。

会社から離れた場所に住居を構える人は少ないらしい。

 

何故日本人は遠距離通勤をしてしまうのか

そもそもヨーロッパ人は狩猟民族。

日本人は農耕民族である。

 

その違いが住居に現れるのでは無いか?

 

ヨーロッパ人は、移動を得意とする狩猟民族の血が流れているから住居に縛られるようなことはしない。

生活するのに便利な場所を求めて移動する。

 

一方の農耕民族の血が流れる日本人は、自分の土地を中心に活動する。

住居を簡単に変えることを望まない。

だから遠距離通勤や単身赴任が発生するのだとお父さんは思っている。

 

それにしてもこの遠距離通勤、いつまで続けようか。

お父さんはひそかに悩んでいる。

お父さんは何歳まで働き続けるのか? お父さんに明るい未来は待っているのか

お父さんは何歳まで働き続けるのか?

人生100年時代の動き

人生100年時代に向けての動きが加速している。

国は、定年制度を撤廃、もしくは70歳を努力義務として企業に求めることを法案化するらしい。

お父さんは何歳まで働かなければならないのだろうか。

 

マスコミは、年金制度は破綻するだの、老後は実は2000万円以上必要なのだよと、シニア世代の不安をあおる。

そのような不安をあおるような書籍は本屋の目立つ場所にうず高く積まれ、証券会社や投資会社はシニア世代をターゲットとする商品を売りつけようと躍起になっている。

 

これもビジネスチャンスにしようと抜け目のない連中が狙っているのだ。

 

なんにでも商売にしてしまう、怖い時代である。

 

お父さんの会社でのとある出来事が、お父さんをまたもや悩ませてしまった。

 

70歳まで社員を働かせる工夫

月次の定例報告会である工場長が、自慢げに発表した。

 

最近話題のパワースーツの導入である。

パワースーツ、SFの世界の話かと思っていたら、すでに企業に深く入り込んでいるのである。

 

世の中、人手不足が大きな問題になってきている。

工場でも、三交代勤務などは敬遠され人が集まらない。

現場作業員の高齢化も進む。

 

ある工場長が、腰をサポートするスーツを導入したのだ。

「これで50代の作業員でも無理なく20キロの原料を扱えます」

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素晴らしいことである。

肉体の年齢的なハンディを克服できるのである。

定年まで現場で力仕事が出来るのだ。

 

もう数年もすれば、現在寝たきりの方たちも、パワースーツに身を包み、社会復帰し第一線で働ける時代となるかもしれない。

 

でも・・・

 

体のハンディを克服できる事は素晴らしいことである。

 

だからと言って、そうやって克服した人達が、永遠に働き続け無ければいけないのだろうか?

企業は生産性を重視するから、どうしてもそのような発想になってしまうのかもしれないけれど。

 

人生とは何のためにあるのか

本来、人生は楽しむためにあるものではないだろうか。

 

お父さんは深くため息を漏らしたのであった。

 

そんなお父さんの会社の定年は65歳である。

それをうらやましいという取引先の営業マンもいる。

 

さらに、60歳からは週休3日、4日も上司と相談して選択できる。

セカンドライフサポートプランだ。

 

他社からは恵まれすぎている制度だとうらやましがられる。

実際、お父さんも良い制度だと思っていた・・・・

 

ある日、お父さんは他部署の同年代の社員から声をかけられた。

「セイコウさん、もう60歳だよね、俺は週休3日にしたよ、これで野菜作りや釣りをもっと楽しむんだ」

 

素晴らしいではないか。

 

お父さんも考えた。

子供たちもとっくに大学を卒業している。

私も人生楽しむ時間を増やそうではないか。

 

そして、週休3日を申請した。

 

が、却下されてしまったのだ。

 

理由は、仕事を代行できるものがいない。

 

「えっ?」

 

とんでもないところに就職氷河期の影響が

昔あった、就職氷河期の影響がお父さんに降りかかってしまったのだ。

 

1980年代半ばから1990年代半ばの世代に大学を卒業した世代の事である。

社会では、この年代の管理職が少ない。

採用人数が少なかったのだ。

 

転職市場でも、この年代の管理職は人気があるようである。

 

また、シニアでも管理能力のある人材は重要視されてき始めている。

 

別にお父さんは、自分自身が特別な管理能力を持っているとは思わないのだが、

確かに次の世代(管理職としての)とは、二回りほど年齢が離れているのだ。

 

俺は働きながら人生を楽しむことは許されないのか?

 

お父さんはガックリとうなだれてしまった。

 

お父さんの未来

そんな時に、例の工場長の言葉が脳裏を駆け抜けた。

「パワースーツを導入しました」

 

お父さんは想像した。

お父さんの未来の姿を。

 

お父さんは、全身の筋肉をサポートするパワースーツに身を包み、尿漏れパンツをはいて懸命に作業する。 

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国は年金受給額を80歳からに引き上げている。

その財源を確保するためにも懸命に働かなければならないのだ。

 

若い世代の人口は順調に(?)減少している。

老人となったお父さんたちは、いまだに企業にとって貴重な労働力なのである。

 

お父さんの収入の大半は、健康維持のために消えてしまう。

働くために必要健康を維持するために働く。

 

何のための人生なのだろうか。

 

今宵、お父さんは酔いつぶれるまで飲むのであろう。

たまには良いではないか。

二日酔いでも明日は休みだし。

泣くなお父さん!



*ここに登場するお父さん、お父さんの会社はフィクションです。