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短編小説

山の力 ~自然にいい加減に向かい合うと大変なことになる【短編小説】

晩秋の森は夕暮れを向かえていた。 空は藍色を濃くし始めている。 気温も下がり、濡れた衣服から急激に体温を奪い始めた。 私は今年デビューしたばかりの新米猟師だ。 とは言っても、免許を取ったばかりのという意味で。 都会暮らしの私にとって、猟師は大自…

どなたを選ぶの? 人生最大のピンチを迎えた彼女の選択は・・・【短編小説】

私は人生最大のピンチに直面していた。今まですべてがうまくいっていた私の人生の中で、最大のピンチ。どうやって切り抜ける? 私は美人、それも自他共に認める美貌の持ち主。 原宿や渋谷でスカウトされたことも何回か経験しているの。この美貌は私に常に幸…

リセット ~地球の意思は失敗を繰り返してしまったのか?【短編小説】

「まただ、また失敗してしまった」 地球の「意思」がそうつぶやいた。 地球の「意思」は深く落胆してしまったのだ。 それも、再び・・・ 北の指導者は妄想と現実の区別がつかなくなっていた。 自分の権力は絶対的であると信じて疑わないのだ。 彼は、この地…

何をしているんですか?  【短編小説】

俺は新しいカメラを手に入れ、喜び勇んで撮影に出かけた。 富士山麓の森の中で、苔を撮影しようと思ったのである。 新しいカメラは、マクロレンズ顕微鏡モードが売りである。 趣味の苔の撮影には最高のカメラだと思っている。 目的の場所に到着し、車を停め…

幸福を呼ぶ猫 【短編小説】

俺は、就職して今まで15年間、毎回欠かさず同じ数字でロト6を買い続けている。 もちろん1000円しか当たったことは無いのだが、これだけ長く買い続けていると、この行為は人生の一部となり、買わないわけにはいかなくなってしまっている。 そして、土曜日。 5…

お父さんだって恋愛したい 【短編小説】

お父さんは孤独だった。 子供たちはすでに成人して巣立っていった。 カルチャースクールや様々なサークル活動に精を出しているお母さんとは、今はもうほとんど会話がない。 仕事一筋だったお父さんには、心を許し話し合える相手がいなかった。 そしてお父さ…

「あおり運転は求愛行動」 【短編小説】

私はどうしても結婚したかった。 しかし、私には結婚に対して大きな障害がある。 一つ目は、私が歳をとっている事。 二つ目は、私のスタイルがこの時代には受け入れられないこと。 三つ目は、男性の絶対数が少ないことだ。 でも、私は結婚をあきらめたくなか…

いつもの風景 【短編小説】

俺はまた今朝も自分の気持ちと戦っていた。 起きて会社に行くか、このままベッドの中で寝てしまうか。 俺は会社が嫌いである。 仕事なんか大っ嫌いだ。 だから、毎朝起きる時間が近づくと憂鬱になってしまう。 会社に行きたくない行きたくない。 すでにカー…

「せんべいを食べたい」この感情に支配された3日間(短編小説)

その感情は突然湧き上がってきた。 水曜日、仕事を終えて会社を出た時だった。 外は蒸し暑かった。 こんな時は、キンキンに冷えたビールが飲みたくなるものだが、その日、お父さんの頭の中に湧き上がった感情は 「せんべいが食べたい」 であった。 その感情…