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【I Love Fishing No.1】私は馬鹿者になりたい

f:id:masaogasan:20190506064039j:plain 私は馬鹿者になりたい。

中国古諺
  「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」
   「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」
   「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」
   「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

この古諺に出会ったのは、今から四十数年。

高校一年生の時に出会った、開口健のエッセイ「フィッシュオン」でした。

魚好きの私には衝撃的な一冊で、その後、開口健にドップリとはまったものです。

 

当初はただの面白い古諺でしかなかったこの古諺、

後に、開口健を知れば知るほど深く重く私の心に染み込んできたのです。

開口はその後、「オーパ」や「もっと広く、もっと遠く」などの宝石のように輝く釣りエッセイを生み出し、テレビでも放送されたのはご存知の方も多いと思います。

私がルアーフィッシングを知ったのも開口の「フィッシュオン」でした。
キャッチアンドリリースの思想を日本に根付かせたのも彼でした。

開口はベトナム戦争に取材に行き、アメリカ軍と行動を共にし、九死に一生を得て帰国。
その後、数々の作品を世に出す傍ら、釣りに没頭して行きます。

ベトコンの銃弾が飛び交うなか、農民が何事も無いように釣りをする光景が語られる一説はかなり衝撃的でした。

帰国後、開口は何を思い釣竿を担いで釣りに向かったのでしようか。

けっして「永遠の幸せ」を求めた訳ではありますまい。
心に大きな傷、しこりを抱えて出かけたはずです。
おそらく、出かけざるを得なかったと思います。
旅の最中でも、1人ベッドに入ると大きなため息をついていたと思うのです。

昨今は釣りブーム、多くのプロフィッシーマンが本を出しています。
その中の1人が、開口の釣りの腕前は余り上手くないと書いていました。
事実、開口の旅の同行スタッフは開口の死後、スタッフが先に釣ってしまいその事をずっと隠していたと語っています。

でも、彼の心の闇を知り、想像すればするほど、釣りの奥深さを感じてしまうのです。

釣れないのも釣り。

釣りは魚を釣ることだけが目的ではないのです。

そのことを開口のエッセイで学びました。

「永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」
何という切ない言葉なのでしょう。

もうひとつ、これも開口のエッセイで読んだと記憶してますが、

「釣り竿は一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である。」
              サミュエル・ジョンソン(英国の詩人・批評家     

 

           フライフィッシングのメッカ忍野桂川とレインボー      

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 レインボーが自然繁殖している。小さくてもヒレピンで元気のよい姿に出会える。

ほかにも、ブラウン、ヤマメ、イワナが顔を見せてくれる。

夏に向かうと、大きなテレストリアル(昆虫を模したフライ)に食いついてくる。

 

開口健は、私にとって釣りの、そして人生における神のような存在です。

私も60歳になり、開口が亡くなった年齢を越えました。

今からでも遅くない。

私も馬鹿者になりたい。

 

サントリー時代の開口健が作ったトリスウィスキー キャッチコピー
「人間らしくやりたいなぁ」