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「市立ノアの方舟」 佐藤 青南さんの作品。 彼はミステリー作家と思っていたら、こんな面白い小説を書いてくれた。

市立ノアの方舟~崖っぷち動物園の挑戦

市立ノアの方舟  崖っぷち動物園の挑戦 (祥伝社文庫)

市立ノアの方舟 崖っぷち動物園の挑戦 (祥伝社文庫)

 

 

 久しぶりに面白い小説を読みました。 

 

関東地方の、とある市立動物園のお話です。

 

全くの素人公務員(市の職員)が、ある意味左遷で崖っぷち、赤字続きの動物園の園長として移動してくる。

 

そして物語が進んでゆく・・・

 

4章からなる物語です。

 

動物園が舞台ですので、飼育員と動物たちの繋がり、そして動物の特性なども、細かく興味深く書かれています。

 

各章ごとにテーマが変わります。

ビジネス書、教育問題など、別な視点からも楽しめます。

 

第1章

アジアゾウの章。

 

像の特殊な能力が紹介されています。

 

ビジネス書的な視点では、いきなりトップとして組織に放り込まれた人間が、いかにしてその組織に溶け込んでゆくか、というところでしょうか。

よくあることですが、トップに理解を示す人、中立を保つ人、反発する人が出てきますよね。

 

そのような中で、トップはどの様に組織をまとめて行くか・・・

 

第2章

ホッキョクグマ

環境エンリッチメントというものを利用して、組織のモチベーションを高めて行くという章です。

環境エンリッチメントとは、動物達をいかに楽しませる環境を作り出すかということ。

人間目線ではなく、あくまでも動物目線で。

 

第3章

フラミンゴ

TV取材を通じて、動物園の在り方を考えて行ける章です。

 

「動物園動物」という言葉が出てきます。

 

動物園の動物は、こんな狭いところに閉じ込められて生活している。

「可愛そうだ」

それはあくまで人間の視点。

 

動物園の動物は野生動物では無い。

 

彼らにとっての幸せとは・・・

 

「動物園動物」って、ちょっと考えさせられる言葉ですよね。

人間にも当てはまったりして。

 

第4章

ローランドゴリラ

1章から継続して登場している、やけに人間臭いゴリラが最後に奇跡を起こします。

 

でも、ストーリーは中学生、いじめの問題。

いじめに対して、学校の先生ではなく動物園の飼育員として何が出来るのか。

ある意味、発想が斬新かも。

 

騒動の結果、アクシデントが奇跡を産むかも・・・



最後に

「人生において、誰ともわだかまりを残さないで生きていくなんて不可能だよ・・・」

元上司と馬が合わなかった飼育員への園長の言葉。

 

確かにそうだけども、そうしたくないのが人間。

でも、肩の荷が軽くなるような言葉だった。

どんな場面で使われたかは、読んでみてください。

 

人は動物園には、人生の節目節目で行くとのこと。

今度行ってみようかな、って思わせる1冊でした。

 

P.S.

水族館が舞台の「水族館ガール」という小説があります(まだ続いている?)

NHKでもドラマ化されました。 

 こちらも、出だしは面白かったのですが、ストーリーが進むにつれてラブコメ色が強くなってきている。

少し残念かな。