ログイン 気ままにエンジョイライフ・ドットコム

ブロガー、アフィリエイター、フォトグラファー、マルチクリエイター目指して楽しく生きる!

どなたを選ぶの? 人生最大のピンチを迎えた彼女の選択は・・・【短編小説】

f:id:masaogasan:20191028150125j:plain

私は人生最大のピンチに直面していた。
今まですべてがうまくいっていた私の人生の中で、最大のピンチ。
どうやって切り抜ける?

 

私は美人、それも自他共に認める美貌の持ち主。

原宿や渋谷でスカウトされたことも何回か経験しているの。
この美貌は私に常に幸運を運んでくれた。

美貌を味方に世渡りしてきた。

そして今、人生の最大の節目とも言える、結婚、いや、プロポーズの返事をしなければならない場面に直前しているの。


私の目の前には、両親のお眼鏡にかなった二人の求婚者が、私の返事を待っている。
二人ともイケメンで、お金持ちの跡取り息子。

何不自由なく生活できること、いやいや贅沢三昧の生活は保障されている。

 

では、どこがそんなにピンチなのかって事たけど、私達は気がかり進まないの。


一人と結婚すれば、私は 田舎に引っ越さなければならない 。
もちろん最大級の贅沢が出来ることは保証させている。
ただ、知り合いのいない田舎に住むのはごめんだ。

彼は、東京にもマンションを買ってあげるというけれど・・・


もう一人と結婚すれば、都会に住むことはできる。
だけど、彼は旧家の究極の坊ちゃん。
しきたりにがんじがらめの生活は私にはできない。
両親と同居するわけじゃないしと、言ってはくれるけど・・・

 

でも、美人といえども30を過ぎた私。
このような玉の輿のチャンスはもう二度とないと思う。
一体どちらのイケメンを選べばいいの?
もうタイムリミット。

 

二人は言った。
「さあ、返信を聞かせて欲しい。貴女が僕たち二人のどちらを選んでも、僕たちは心から祝福するよ」

さあ、返事をしなければ。
私は大きく深呼吸をした。
二人のイケメンは、私の返事を固唾を飲んで待っている。
胸の鼓動が大きくなる。

そして私は答えた。

「ごめんなさい」

彼ら二人はなぜたというような顔をした。
どちらと結婚しても贅沢三昧の生活が保障されているのに、なぜ。
なぜ僕たち二人とも断るんだ 。

実は私には好きな人がいる。

でも、両親は100%反対することは目に見えている彼氏なの。

 

好きだけじゃ生活して行けないのよ、と両親は言うのだけれど・・・

 

でも、私の心は決まった。

お金じゃないの。

私の気持ちに正直にならなきゃ。


そして私は好きだった、どこから見ても平凡に見える男性と結ばれることになった。 

両親の猛反対に会い、半ば勘当同然での結婚だった。

 

でも私の判断は間違っていなかったと思う。

今は天国。
彼はお金持ちでも何でもない。
私にとって最高の財産は、彼は私を心から真剣に愛してくれること。

贅沢はできない。

でも、私は彼と一緒に働き、小さな家を買うこともできた。
子供も二人授かった。

子供の世話と仕事の両立は、確かに大変。
でも、私には真剣に私と子供たちを守ってくれる彼がいる。
私たち家族四人の心はいつも一緒。

それだけで私は十分に天国なの。

 

こんな私の幸せを、いつか両親も理解してくれるはず、きっと。

f:id:masaogasan:20191028150122j:plain