創作の森に迷い込んだカエルの話

写真家、小説家などの創作活動にあこがれるカエルが、ふとしたきっかけで富士山の麓にある創作の森に迷い込んでしまったお話

140字小説「ペット」

140字小説

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ペットが逃げ出して騒ぎになりました。

最近、人間が飼っていた生き物が自然界で繁殖し、問題になっていますよね。ほかにもニュースなどのペット関連の話題から思いついた作品です。

 

「野良猫と妻」

最近町内に野良猫が増えて被害も出ているの。無責任に餌付けする人がいるからだって、迷惑だわ。

餌あげてる人の完全な自己満足はた迷惑よ。

あなた何笑ってるの?

何ですって、妻を無責任に餌付けしてしまいゴロゴロ寝てるだけになって困ってるって?

バカ言ってるんじゃないわよ、晩御飯抜くわよ!

 

*野良猫の集団が増えている郊外の公営駐車場。

ある夕方、車で来たお婆さんが植込み陰の食器に餌を入れていた。後部座席に大きなペットフードの袋。

満足顔のお婆さん。

餌付けの結果繁殖、無責任な行為だ。

完全な自己満足はた迷惑。

歓迎されない野良猫の一生は過酷で短命。

 

 

「捕食者」

黒い影が生まれたばかりの子猫たちを襲ってきた。

カラスだ。

遊んでいた子猫たちは懸命に草むらに逃げ込む。

しかし、今日もまた一匹が犠牲になってしまった。

夕方、いつものおばさんが来て猫たちに笑顔で餌を与える。

その光景を遠くでカラスが見ている。俺たちの獲物がまた増えるぞと笑いながら。

 

*野良猫問題、もう一つ。

実際に目撃した光景をもとに書いてみました。

カラスだって生きるためには狩りをしなければなりません。

いけないのは自己満足で野良猫に餌を与える人間です。

可愛いが悲劇を生むのです。

 

 

 「自由になりたい」

僕の世界はこの狭い空間が全てだった。

時々天井が開いて食べ物が降りてくる。

ある日、天井が開いていたので僕は外に出た。

差し込む日差しに導かれ外に出る。

眩しい太陽自由な風、その時僕の脳細胞にスイッチが入った。

僕の住む世界はここだ。

過酷だが蛇として僕本来の新たな暮らしが始まった。

 

*ペットが逃げ出してニュースになることってありますよね。今も横浜のニシキヘビ騒動。

でも、ペットに罪はない。外来種問題も含めて、彼らはある意味被害者のように感じるのですが。

 

 

「外来種」

この池も外来種地獄だ!

池の水全部抜いてみましたが、外来種が繁殖し日本古来の在来種は見当たらない末期的状態だ!

さあ、皆さんで外来種を捕獲駆除し在来種を守りましょう。

えっ、日本語わからない?

皆さん海外の方でした、すみません。

少子高齢化の進んだ日本は大半の方は海外ご出身でしたね。

 

*地元ローカル放送局で、ロンブー敦の「緊急SOS池の水全部抜く大作戦」見ています。定番の言葉「出たー外来種」。でも悪いのは人間。外来種は懸命に生きているだけ。

人間社会は多国籍化が進んでいます。

そこで思ったのが・・

 

 

「同じ命」

お袋一人暮らしで寂しいから犬買おう。

僕は男の人に買われて、この家で大切に育てられた。

お袋高齢だし施設に入ってもらおう。

ご主人がいなくなった。男の人が困った顔で僕を見ている。

我が家はペット禁止。この老犬貰い手ないし、殺処分か。

僕はゲージに入れられた。ご主人の所へ行くのかな。

 

*実家で高齢の親がペットを飼い始めたら要注意という記事がネットに出ていました。

人間のその時の都合で振り回されるペットも大変なご時世です。

同じ命なのに。