創作の森に迷い込んだカエルの話

写真家、小説家などの創作活動にあこがれるカエルが、ふとしたきっかけで富士山の麓にある創作の森に迷い込んでしまったお話

140字小説 「天気」

140字小説

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空を見上げるのが好きなのです。

快晴の空も、曇りの空も、雨の空も。

さっきと同じ空ってないですからね。

空を見上げていると、心がスーッと軽くなりませんか?

 

「空のカンバス」

地球は偉大なアーティスト。

真っ青な空のカンバスに雲と光を使って風の筆で絵を描く。

誕生から今までの間、彼はひたすら絵筆を走らせ続けている。

彼は気まぐれ、描いた作品をすぐに書き換えてしまう。

完成する日は来ない。

だから僕たちは、彼の作品を留めるために空に向かってカメラを向ける。

 

*個人的に空の写真を撮ることが好きなんです。空絶えず変化をしていて見飽きない。誰も見ていなくても、どんどん景色が変わって行く。壮大な芸術作品に思えてきます。

 

 

「人生なんて」

しけた面しているなぁ。

人生全くツキがないってか?

そりゃそうだろ、お前はいつもうつむいて歩いているからなぁ。

スマホ見ながら歩くのをやめろ!

歩くときに視界にいつも空が入ってるようにするんだ。

胸がぐっと張れるだろ。

そうすりゃツキが回ってくる。

人生なんてそんなもんだ。

 

*落ち込んだり気分が塞いでいるときは空を見上げるとよいのだそうです。胸を張って、空を見上げて歩けば気分も晴れるし運も向いてくる。でも、転ばないように。

 

 

「雪の夜」

夜中に目覚めた。

音が無い、静かだ。

窓を開けて外を見ると、見慣れた都会の夜景とは違う白く明るい世界があった。

雪が降っている。

雪が都会の喧騒を消しているのだ。

祖母が雪の降る夜は静かといっていた。

ひっそりと静まり返った別世界。

こんな静かな夜、寝てしまうのはもったいない。

 

*雪の日、雨の日は余計な外界の音を遮断してくれると思いませんか。特に雪の夜はシーンと静まり返って不思議な雰囲気になりますよね。

 

 

「雨音」

初めてのソロキャンプ、夜中にテントを叩く雨音で目が覚めた。

雨音がこんな近くに感じるんだ。

強くなったり弱くなったり、雨音にも変化があるんだな。

マンションの部屋じゃ経験できないよ。

いつまでも聞いていられる、何故か癒されるな。

雨上がりの朝、輝く森は別世界。

この景色独り占め。

 

*雨音ってゆらぎの癒し効果があるそうです。最近の家、特にマンションなんかは天気が分かりにくいですよね。そんな時はキャンプに出掛けてみるのも良いですよ。雨の日キャンプ、テントに雨音に交じって、木々の間から時折ボタボタッ、と大きな水滴が落ちてきたりして。テントから顔だけ出して、森の風景を眺めているのも楽しいです。

 

 

「雨の街」

雨でせっかくの休日が台無しですって?

私は大好き、雨の日は街中マイナスイオンで満たされた癒しの空間。

水溜りに映り込むリフレクションの世界、公園の若葉の先端に光る水滴、雨雲だってシェードがきれい。

こんな日にしかお目にかかれないわ。

お気に入りの傘とレインシューズで出かけましょうよ。

 

*雨の日は街中がマイナスイオンに覆われるそうです。そうすると、梅雨って癒しのシーズンでもあるんですよね。そう考えると楽しいかも。