創作の森に迷い込んだカエルの話

写真家、小説家などの創作活動にあこがれるカエルが、ふとしたきっかけで富士山の麓にある創作の森に迷い込んでしまったお話

超ショートショートの不思議な世界 「ボーッ」としている

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「ボーッ」としている」

 頭の中が「ボーッ」としている。
 脳細胞にとっては「ボーッ」とする時間は大切なことなのだ。
 なんでも、脳のあちらこちらに記憶された情報を「ボーッ」としている間に結び付けているそうなのだ。
「ボーッ」としている僕の頭の中でも、脳細胞が懸命に働いて情報を結び付ける作業をしているのだろうか。
 そうだとしたら、僕はあとどのくらい「ボーッ」としていたらよいのだろうか。
 目の前の空は青いし海も輝いている。
 今日も僕は海辺で「ボーッ」と景色を見つめている。
 僕はいつ活動を始められるのかな、いつになったら脳細胞がよし動くぞと言い出すのかな。
「ボーッ」としながらその時をひたすら待っている僕は、イースター島のモアイ像。