創作の森に迷い込んだカエルの話

写真家、小説家などの創作活動にあこがれるカエルが、ふとしたきっかけで富士山の麓にある創作の森に迷い込んでしまったお話

超ショートショートの不思議な世界 恐怖感

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「恐怖感」

 夜遅くまで一人で起きていると、わけなく突然怖いという感覚に襲われるときはないかい?
 僕はたまにあるんだ。
 そんな時は、読んでいる本を閉じて、部屋中の電気をつけて、テレビもつけて、大声で独り言を話すんだけど、どうにもこうにも怖いという感覚は通り過ぎてくれない。
 もちろんこんな時には布団をかぶって寝てしまうなんてできやしない。目も頭もギンギンにさえわたっているからね。
 話している今がまさに、恐怖を感じているその時なんだ。
 お酒でも飲んで気を紛らわせようか。
 そんな時、どこからか声が聞こえてきた。
「おまえ、臆病だな。そんなに怖がるなよ」
 突然誰なんだよ、僕の恐怖感はマックスになり体は動かない。