創作の森に迷い込んだカエルの話

写真家、小説家などの創作活動にあこがれるカエルが、ふとしたきっかけで富士山の麓にある創作の森に迷い込んでしまったお話

超ショートショートの不思議な世界 土偶

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「土偶」

 その土地から、奇妙な形の土偶が次々と発見された。
 縄文時代に作られていた土偶とも異なる特徴を備えている。
 しかも、出土される全ての土偶は破壊されることもなく、ほぼ完全な形で出土されるのだ。しかも前衛芸術家でも作れないほどの奇抜な美しさを持っている。
 さらに驚くべきことに、時代を鑑定した結果、縄文時代よりはるか以前、1万年以上も前のものであることが判明した。
 世紀の大発見だ。太古の昔にこのような手の込んだ土偶を作る技術を持った種族がいたなんて。 
 土偶の分析はさらに進んだ。
 そして衝撃の新事実が発表された。
 土偶と思われていたものは土偶ではなかった。土ではなく、カニやエビの甲羅などと同じような物質でできていたのだ。
 結論から言うと、何かの生物の抜け殻。未知の生物が成長に合わせて脱皮した抜け殻だったのだ。